沢村賞とは？選考内容や歴代受賞者を一挙にご紹介

沢村賞とは？選考内容や歴代受賞者を一挙にご紹介

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昨シーズンオリックス・バファローズ山本由伸投手が史上初の2年連続投手二冠に輝き、「沢村賞」に輝きました。また昨シーズンMLBで最も優秀な投手に送られる「サイヤング賞」に輝いたトレバー・バウアー投手が横浜DeNAベイスターズに加入し話題となりました。このように日本のNPB、アメリカMLBには最高の投手へそれぞれ送られる賞があります。

そこで今回はNPBで最高の投手に送られる沢村賞位ついて沢村賞 歴代の受賞者や選考理由についてまとめていきます。

Contents

沢村賞とは

まずは沢村賞とはどういった賞なのかまとめておきます。

沢村賞は、プロ野球草創期の名投手・沢村栄治選手の功績をたたえ、プロ野球シーズン中に最も好成績をあげた「先発完投型」の投手に贈られる賞です。1947年度に制定され、2リーグに分立後はセ・リーグの選手が対象でしたが1989年からは、パ・リーグを含む両リーグの選手の中から選出されるようになりました。

選考基準は７項目

沢村賞の選考基準は以下の7項目です。ただし、必ずしも7項目全てをクリアしなければならないという規定はなく、あくまでも選考”基準”となっています。

  • 登板試合数 – 25試合以上
  • 完投試合数 – 10試合以上
  • 勝利数 – 15勝以上
  • 勝率 – 6割以上
  • 投球回数 – 200イニング以上
  • 奪三振 – 150個以上
  • 防御率 – 2.50以下

また、近年は投手の分業化が進んで完投試合数が減ってきており、200投球回達成者がいないシーズンも近年は増えており、これらに対応するために2018年から新たに「クオリティスタート（QS）の達成率を含む」が補則項目として加えられました。QSの基準は「先発で登板した全試合に占める、投球回数7回で自責点3点以内」という独自の先行基準となっています。選考に際しては受賞者を中心とする球界OBが選考委員会を務めており、話し合いで選出されます。

近年では前述の通り分業制などで先発完投型の投手が減少してきており、それについて村田兆治さんらは「レベルが下がってきている」と指摘する声も上がっているようです。

歴代の受賞者一覧まとめ

では、2001年から2022年の歴代の沢村賞受賞投手を一覧表でまとめておきます。

「該当者なし」という年も散見され、かなりシビアに先行されていることが分かりますよね。

年度選　手チーム勝敗防御率
2022山本　由伸オリックス15-51.68
2021山本　由伸オリックス18-51.39
2020大野　雄大中　日11-61.82
2019該当者なし
2018菅野　智之巨　人15-82.14
2017菅野　智之巨　人17-51.59
2016ジョンソン広　島15-72.15
2015前田　健太広　島15-82.09
2014金子　千尋オリックス16-51.98
2013田中　将大楽　天24-01.27
2012摂津　　正ソフトバンク17-51.91
2011田中　将大楽　天19-51.27
2010前田　健太広　島15-82.21
2009涌井　秀章西　武16-62.30
2008岩隈　久志楽　天21-41.87
2007ダルビッシュ有日本ハム15-51.82
2006斉藤　和巳ソフトバンク18-51.75
2005杉内　俊哉ソフトバンク18-42.11
2004川上　憲伸中　日17-73.32
2003斉藤　和巳ダイエー20-32.83
井川　　慶阪　神20-52.80
2002上原　浩治巨　人17-52.60
2001松坂　大輔西　武15-153.60

最後に

今回はNPBの投手に送られる最高の賞「沢村賞」についてまとめてきました。

投手も分業制が進み、なかなか先発完投をする投手も減少してきている中で、沢村賞の選考に名前が上がるだけでも現在では価値があるようにも思われます。今年度は誰が受賞するのか、山本由伸投手が3年連続で輝くのか、誰かが待ったをかけるのか、楽しみですね！