段々と真夏が近づいてきました。あっという間に夏も過ぎるので、この暑さに負けないようにしていきましょう。そこで、少し気が早いですが、夏の次の季節である秋の風物詩について、一足お先に書いてみたいと思います。皆さんは、秋の七草という言葉をご存知でしょうか。
見て楽しむ”秋の七草”
秋の七草とは、秋ごろになると、手に入れることができるまたは見かけることが増える草花のことをいいます。そして、この言葉の通り、秋の七草の種類は7つあります。それは、萩、ススキ、葛、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウです。
皆さんが、耳にしたことがあるものも、そうでないものもあると思います。
食べて楽しむ”春の七草”
ところで、この秋の七草と同じような言葉で、春の七草というものがあります。この春の七草というのは、食べて楽しむものとされていることはご存知でしょうか。有名なのは、七草粥です。日本にはこの七草を、おかゆに入れて食べるという習慣がいまだに根強く残っています。
一方、上述した7つの秋の七草は名前を見てわかるように、食べるものではありません。お考えの通り、これは食べるのではなく、目で見て楽しむものとされています。日本には様々な趣のある伝統が残っていて、面白みを感じますね。七草を目で見て、やってきた秋の季節を肌で感じることを楽しむのです。
秋の七草の覚え方
もしかすると、この7つの草花の名前を覚えることは、少し難しいという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、簡単な覚え方をご紹介したいと思います。覚え方は、いくつかあるのですが、例として、2つを挙げようと思います。まず、一つは韻を踏んだ読み方で覚えるということです。テンポよく七草の名前をいうことで、リズムと一緒に覚えやすくなるというメリットがあります。
例えば、萩桔梗、葛オミナエシフジバカマ、オバナナデシコ、これぞ秋の七草、という読み方です。
テンポよく読むということが一番重要となります。そして、もう一つは、この七草の頭文字をとり、それを文章にするということです。これは、自分が、わかりやすいように並び替えて、読むことが覚えやすさにつながってくると考えられます。
こうして、秋の七草の名前を覚えたところで、見てわからなければ楽しむこともできませんね。見て楽しむという七草の醍醐味を味わうことができないというのは本末転倒、なので、覚える際には、写真や実物を見ながら楽しく覚えていくことが記憶する早道になるのではないかなと思います。
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